「やる気が出ない」は自己効力感が原因かも!?
2025/05/14
こんにちは。東京都千代田区にある就労移行支援事業所、ティオ神保町の伊藤です。
今回は、やる気の源泉となる「自己効力感」についてお伝えしたいと思います。日々暮らしていて、何となく「やる気が出ない」というときは、皆さんにもありますよね。そんな悩みの背景には、「自己効力感の低下」があるかもしれません。
自己効力感とは、心理学者バンデューラによって提唱された概念で、「自分にはこの行動をやり遂げられる」という感覚のことです。
たとえば、上司に仕事を振られ、
「この仕事、自分にもできそう」
と感じられるとき、人は前向きに行動できます。この感覚が自己効力感です。
ちなみに、自己効力感は、次の2つの要素に分けて考えられます。
1.効力期待(行動できると思えるか)
「自分にこれができるかどうか」という見通し。
たとえば、「人前で話すのが得意だから、プレゼンもできそう」と思えるかどうかです。
2.結果期待(やれば成果が出ると思えるか)
「その行動をしたことで、望む結果が得られるかどうか」の見通し。
たとえば、「プレゼンを頑張れば評価されるはず」と思えるかどうかです。
この2つの期待が揃って初めて、人はやる気を出すことができます。
■「できそう」×「報われそう」 → やってみよう!
■「できなさそう」×「報われない」 → どうせムダ…
つまり、「やる気」とは単なる気分の問題ではなく、自分の能力への信頼と、その結果への納得感によって生まれるものなのです。
また、この自己効力感は、生得的に備わっているものでも、自然発生的に生じるものでもなく、「獲得し、高めていくもの」と言われています。
では、どうしたら、この自己効力感を高められるのでしょうか。
その一つが、「小さな成功体験を積み重ねること」です。
人は、「できた」という経験を重ねることで、自信(=効力期待)が育ち、「やれば報われる」という感覚(=結果期待)が生まれ、次の行動への意欲(=やる気)につながる、というポジティブなサイクルを作ることができます。
逆に、大きすぎる目標に挑戦して失敗すると、「やっぱり自分には無理だ」と思い、自己効力感が下がってしまいます。
したがって物事を達成するには、まずは自分にとってハードルが高すぎない目標を設定すること、そして、その階段を一歩一歩上るようなイメージで、日々を積み重ねる習慣を身に着けることが大事なのではないでしょうか。

ティオ神保町の訓練は、個別プログラム型の訓練のため、お一人おひとりの体調や特性、課題に合わせた目標設定によって、小さな成功体験を積んでいくことが可能です。
無理なく取り組める「自分に合ったハードル」を一つひとつ越えていくことで、小さな成功体験を積み重ね、「なんかできそう」という自己効力感を高めていきながら、着実に「就職」というゴールを目指すことができます。
このような「個別プログラム型」を特徴とするティオ神保町の訓練にご興味ある方は、見学・体験、ご質問、資料請求等、随時受け付けておりますので、お気軽にお問い合わせください(^^)
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